「中小消費者金融の審査は甘いのでブラックや多重債務でもOK!」
このような噂がネット上にはあります。
そうしたことから、「中小消費者金融の審査は本当に甘いのか?」と気になっている人も多いでしょう。
そこでこの記事では、中小消費者金融の審査は甘いかについて解説していきます。
目次
中小消費者金融の審査は甘いのか?
結論から言いますと、中小消費者金融の審査が甘いなんてことは決してありません。
その理由は以下のとおりです。
- 返済能力の確認のために審査はきちんとされる
- 総量規制の対象になるため、他社借入を必ず確認される
- ブラックや多重債務だと審査に通るのは難しい
それぞれの詳細については次章より解説していきます。
返済能力の確認のために審査はきちんとされる
返済できる見込みのない人へ融資すると、貸したお金が返ってこない可能性があります。
そのため、どの業者でも審査では返済能力があるかをしっかりと確認されます。
中小消費者金融のほうが貸し倒れに厳しい!?
中小消費者金融のほうが貸し倒れに厳しいという意見もあります。
中小消費者金融は資金力がない業者が多いため、ちょっとした赤字が命とりになるからです。
このため、貸し倒れに対しては大手よりも敏感で、返済能力のない人へ融資してしまわないように、大手よりも厳格に審査をする可能性が高いのです。
総量規制の対象になるため、他社借入を必ず確認される
中小消費者金融は「総量規制」の対象であるため、融資額は申込者の年収の1/3までと決まっています。
年収の1/3とは、すべての貸金業者の借入を合計してです。(貸金業者=消費者金融・信販会社・クレジット会社)
このため、中小消費者金融は審査で、申込者が貸金業者から借入している金額を必ず確認しなくてはいけません。
貸金業者からの借入金額の確認を怠り、申込者の年収の1/3を超える融資をした場合は法律違反です。
罰則の対象にもなるため、どの業者も審査では他の貸金業者からの借入を正確に調査します。
ブラックや多重債務だと審査に通るのは難しい
「中小消費者金融ならブラックや多重債務でも審査に通る!」という噂もありますが、こうした噂は信憑性がありません。
ブラックや多重債務だと、消費者金融の審査に通るのは難しいです。
ブラックや多重債務の人は返済能力や信用力に問題があるケースが多く、融資するのは非常にリスクが高いと判断されてしまうことがほとんどです。
よって、中小であろうが大手であろうが、審査に通るのが厳しくなっています。
中小消費者金融の審査が甘いと言われる理由
ここまでお伝えしてきたように、中小消費者金融の審査は決して甘くありません。
それにも関わらず審査が甘いという噂が多くあるのは、「大手とは審査基準が異なる業者がある」からです。
審査基準が違えば、通過できる人も異なってきます。
大手の基準ではNGな人でも、基準の違う業者なら通過できる人もいるでしょう。
そうした背景があり、「大手でダメでも中小なら審査に通った=中小は審査が甘い」と誤認してしまう人がいるのです。
審査担当者によって合否の基準が異なるという理由もある
中小消費者金融の審査は、担当者の目視がメインという傾向があります。
このため、機械的におこなう大手とは異なり、審査担当者によって合否の基準に差が生まれるケースもあるのです。
審査担当者によっては、合格のためのハードルが低くなっているケースもあるかもしれません。
そうした背景が中小消費者金融の審査は甘いと言われる、一因になっている可能性もあります。
諦める前に審査に通りそうかどうかを確認しておこう!
審査が甘い業者がないと聞くと諦めてしまう人もいるかもしれませんが、そもそも消費者金融の審査はそこまでハードルが高くありません。
次のポイントに問題がなければ通過できる可能性が高いです。
- 毎月収入を得ている
- 他社の借入が多すぎない
- 他社の返済をきちんとしている
- 過去に金融事故を起こしていない
上記に問題なければ諦めるのはまだ早いため、次章の詳細を確認しておいてください。
毎月収入を得ている
消費者金融の審査に通過するには、毎月収入を得ていることが大事です。
どの業者の申込条件にも「安定した収入」という条件があり、これは「職に就いており毎月収入があるか?」ということだと思ってください。
安定した収入と聞くと公務員の給料をイメージする人もいるかもしれませんが、ようは毎月収入があれば良いのです。
このため、アルバイトやパート、契約社員などであってもまったく問題はありません。
他社の借入が多すぎない
先述したとおり、消費者金融は総量規制の対象ですので、すべての貸金業者の借入を合わせて年収の1/3までしか借入できません。
よって、他社の借入額が多すぎると、総量規制に引っかかり審査に通らないので注意です。
また、総量規制の対象外になる借入についても多すぎてはいけません。
総量規制の対象外になる借入とは、おもに銀行カードローンです。
銀行カードローンの借入額や借入件数が多すぎると、返済能力を低く見られてしまい審査に不利となるので要注意です。
他社の返済をきちんとしている
消費者金融の審査では、クレジットカードやローンなどの他社返済をしっかりとしていることも重要です。
返済期日を守らないような人は信用できないため、誰もお金を貸したくはありません。
これは消費者金融も同じであるため、他社返済は延滞しないようにしましょう。
過去に金融事故を起こしていない
過去に金融事故を起こした場合、消費者金融の審査に通るのは難しいです。
金融事故とはブラックリストのことであり、おもに以下の4つが代表的です。
- 長期延滞
- 債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)
- 代位弁済
- 強制解約
金融事故を起こしてしまうと、その記録が信用情報に残る5年~10年の間は消費者金融の審査にほぼ通らなくなります。
審査通過の条件を満たせるなら、恐れず申し込みしてみよう!
先の解説とおり、消費者金融の審査に通過するための条件はそこまで難しいものではありません。
そのため、「審査に通過できそうかも・・」というのであれば、思い切って審査にチャレンジしてみましょう。
まずは大手消費者金融の審査にチャレンジしてみる
消費者金融に申し込みするなら、まずは大手消費者金融を選ぶのがおすすめです。
大手消費者金融は会社の規模が大きいだけあって、便利なサービスが多数あります。
たとえば、無利息期間やインターネット借入&返済、スマートフォンのアプリなどがあり、非常に利便性が高いです。
また即日融資に強いため、申し込みしたその日に借入しやすくなっています。
大手で審査落ちしたら中小消費者金融を検討
大手消費者金融の審査に落ちてしまったら、中小消費者金融を選ぶのも手です。
中小消費者金融は大手ほどサービスが充実しておらず使い勝手はあまり良くありませんが、「独自の審査基準」を持っている業者が多いです。
大手とは審査基準が大きく違うケースもありますので、大手でダメでも中小なら審査に通過できる可能性があります。
審査が甘い中小消費者金融はあるのか?まとめ
中小消費者金融であっても審査が甘いなんてことはありません。
融資である以上、どの業者も審査はきちんとおこないます。
ただし、中小消費者金融の審査は大手とは基準が異なるケースがあるため、人によっては中小のほうが通過できる可能性が高いこともあります。
とはいえ、消費者金融の審査はそこまで高難易度ではありません。
最低限のポイントさえ問題なければ通過できるため、まずは大手消費者金融に申し込みするのがおすすめです。
それでダメなら、中小消費者金融と検討するという形が理想です。