「まとまったお金が必要になった!」
このような時に検討するのが借入ですが、それは「ろうきん(労働金庫)」でも可能です。
ろうきんも銀行とおなじように、住宅ローンやマイカーローンなど、様々な融資サービスがあり、お金を借りることができます。
そうした労金の融資サービスの中でも、もっとも手軽なのが「カードローン」です。
今回は、そんな労金のカードローンを詳しく解説していきます!
目次
ろうきんのカードローンとはどのようなものか?
ろうきんのカードローンとは、無担保で借入できる「多目的ローン」になります。
基本的な部分は、消費者金融や銀行のカードローンと変わりありません。
カードローンなので限度額の範囲内で何度でも使え、カードは全国の金融機関やコンビニのATMで利用できます。
多目的ローンであるため、資金使途は基本自由です。
そんな労金のカードローンは、中央労金の「マイプラン」ですと、以下のような貸付条件になっています。
使い道 | 基本自由(団体会員の構成員に限り、他行・信販・消費者金融からの借換えに利用可能) |
融資金額 | 最高500万円 |
金利 | 年3.875%~8.475% |
融資期間 | 1年ごとの自動更新 |
返済方式 | 定額型・残高スライド型 |
保証人・担保 | 不要 |
今回は、この中央労金のマイプランというカードローンを中心にお伝えしていきます。
それでは次章より、その特長やメリット、注意点などを解説していきますのでこのままお読みください。
ろうきんのカードローンは低金利なのが最大の魅力!
ろうきんのカードローンの最大のメリットは低金利なことです。
金利は労金によってことなりますが、基本的にカードローンとしては、どこもかなりの低金利になっています。
たとえば、中央労金のマイプランであれば、金利は「年3.875%~8.475%」です。
上限金利が年8.475%とかなり低いため、消費者金融や銀行カードローンなどよりも低い金利で借りやすく、利息もおさえやすいです。
大手の消費者金融や銀行カードローンの金利は以下のようになっており、下限金利こそ差はありませんが、上限金利に大きな差があります。
カードローン名 | 金利 |
アコム | 年3.0%~18.0% |
アイフル | 年3.0%~18.0% |
プロミス | 年4.5%~17.8% |
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~14.0% |
三菱UFJ銀行カードローン | 年1.8%~14.6% |
三井住友銀行カードローン | 年4.0%~14.5% |
消費者金融や銀行カードローンの場合、新規契約時は上限金利に設定されることが多いという特徴があります。
このため、中央労金のマイプランのほうがはるかに低金利で借入可能なんですね。
金利は所属している会員種別によって変わる
中央労金のマイプランの場合、金利は所属している会員種別によって変わります。
そして会員種別には以下の3つがあります。
- 団体会員の構成員
- 生協会員の組合員および同一生計家族
- 一般の勤労者
団体会員の構成員の場合
団体会員の構成員の場合、金利は「年3.875%~年7.075%」です。
団体会員の構成員というのは、労金に出資している会員のことを指します。
申込者本人が出資していなくても、勤務先が出資している人の場合も団体会員の構成員となります。
生協会員の組合員および同一生計家族の場合
協会員の組合員および同一生計家族の場合、金利は「年4.055%~年7.255%」です。
これに当てはまるのは、生協組合員融資制度を導入おり、労金に出資している生協の会員と、その同一生計家族になります。
一般の勤労者の場合
一般の勤労者の場合、金利は「年5.275%~年8.475%」です。
一般の勤労者というのは、利用する労金の対象地域に住んでいる人や、勤務先がある人を指します。
中央労金のマイプランのであれば、関東1都7県(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨)にお住まい、またはお勤めの人が対象です。
最大3.2%の金利優遇もあり!
中央労金のマイプランには最大3.2%の金利優遇もあります。
以下の条件を満たせれば、金利が下がり、団体会員の構成員なら3.875%、生協会員なら4.275%、一般勤労者なら5.275%まで金利が下がります。
金利引下げ条件 | 引下げ金利 |
給与振込指定 | 1.5% |
公共料金自動支払い(2種目以上) | 0.3% |
年金振込指定 | 1.5% |
一般財形・エース預金 | 0.3% |
財形年金・年金受取エース預金・財形住宅 | 0.6% |
不動産担保ローン・住宅金融支援機構・フラット35・年金融資・財形融資 | 0.6% |
インターネット/モバイルバンキング | 0.6% |
WEB通帳(無通帳型かつステートメント不発行型) | 0.6% |
労金UCカード | 0.3% |
若年者引下げ(30歳未満) | 0.6% |
最大金利引下げ | 3.2% |
労金VS消費者金融&銀行カードローン。利息はこんなに違う!
ここまでの解説で、労金のカードローンの金利がお得なことは理解してもらえたかと思います。
ただし、「金利が低いのはわかったけど、利息がどのくらいになるのか想像しにくい」という人も多いでしょう。
そこでこの章では、労金、消費者金融、銀行カードローンの利息を比較してみましたので、参考にしてもらえれば幸いです。
今回は50万円を1~3年で借入すると仮定して比較してみます。
ろうきん「マイプラン」の場合
返済期間 | 年8.475% | 年5.0% | 年3.875% |
1年 | 25,425円 | 15,000円 | 11,625円 |
2年 | 50,850円 | 30,000円 | 23,250円 |
3年 | 76,275円 | 45,000円 | 34,875円 |
消費者金融(金利18.0%)の場合
返済期間 | 利息額 |
1年 | 54,000円 |
2年 | 108,000円 |
3年 | 162,000円 |
銀行カードローン(金利14.5%)の場合
返済期間 | 利息額 |
1年 | 43,500円 |
2年 | 87,000円 |
3年 | 130,500円 |
比較してみると、ろうきんのカードローンの利息が圧倒的にお得なのがわかりますよね。
中央労金のマイプランの上限金利は年8.475%ですが、この一番高い金利に設定されたとしても、消費者金融や銀行カードローンよりもずっと低利息になっています。
ろうきんのカードローンのデメリット
ろうきんのカードローンにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
そのため、申込前にはどんなデメリットがあるのかもしっかり把握しておかなくてはいけません。
そこでこの章では、ろうきんのカードローンのデメリットをお伝えしていきます。
労金のカードローンを利用するときは以下の4点に注意です。
- 申込条件に年収や勤続年数がある
- 審査が厳しめ
- 融資までにある程度の時間がかかる
- 来店が必要
申込条件に年収や勤続年数がある
ろうきんのカードローンには、申込条件に年収や勤続年数があることが多いです。
たとえば、中央労金のマイプランであれば以下のような条件があります。
- 団体会員の構成員、生協組合員、一般の勤労者であること
- 満18歳以上 満65歳未満の方(未成年は法定代理人(親権者)の同意が必要)
- 安定継続した年収(前年税込み年収)が150万円以上あること
- 同一勤務先に1年以上勤務していること(自営業者等は原則3年以上同一事業を行っていること)
マイプランの場合、年収と勤続年数の条件があるため、この条件を満たさないと審査に通りません。
消費者金融や銀行カードローンですと申込条件は、「20歳以上で安定収入があること」というくらいです。
そのため、ろうきんのカードローンはやや申し込みの敷居が高いという欠点があります。
審査が厳しめ
労金のカードローンは審査が厳しめです。
カードローンの審査難易度は上限金利が低いほど上がります。
その理由は、上限金利が低いほど利息による儲けが減るため、お金を借りた人が返済できなくなった場合の損失をカバーするのが難しくなるからです。
よって、上限金利が低くなるほど審査のハードルを上げて、貸し手を限定しようとする傾向があります。
そのため、上限金利が低いろうきんのカードローンは審査のハードルが高いです。
融資までにある程度の時間がかかる
融資までにある程度の時間がかかってしまうというデメリットもあります。
お金を手元に得られるまで、1週間以上はかかることが多いため、申し込みしてすぐには借入できません。
来店が必要
来店が必要になるという欠点もあります。
申し込み自体はネットから可能ですが、契約には必ず来店が必要です。
よって、消費者金融や銀行カードローンのようにWEB完結というわけはいきません。
ろうきんのカードローンの申込手順
ここからは、ろうきんのカードローンの申込手順をお伝えしていきます。
中央労金のマイプランですと、申し込みの流れは以下のような感じです。
1. 公式サイトから仮審査に申し込み
2. 仮審査~仮審査結果の通知
3. 本審査~本審査結果の通知
4. 来店して契約
5. カードか窓口で借入
先にもお伝えしましたが、契約には来店が必要なので注意してください。
また、審査には「在籍確認」もあります。
そのため、申込時に申告した職場に電話連絡がされます。
ただし、在籍確認の電話は「審査担当者の個人名」でされるため、他人バレの心配はないので安心してください。
ろうきんでお金を借りる方法!まとめ
労働金庫にもカードローンがあり、現金を借入することができます。
そしてこの労金のカードローンは金利がかなり低いという点がメリットです。
消費者金融や銀行カードローンよりもずっと低金利で借入できる可能性が高いため、利息面でも大変有利です。
このため、「できる限り利息をおさえたい!」という人は、借入を検討してみても良いでしょう。